トレードや投資を始めて間もない頃は楽しいけれど、
1.2年経った頃から、「一進一退でなかなか稼げない」、もしくは「損をしてばかりなので辞めたい」という悩みを持つ人も出てくるようです。
10年以上トレードに携わってきましたが、これまでに少なくとも50人以上、100名近くのトレーダや投資家の方と人と知り合い、お話をする機会がありました。
その中には、色々なタイプの方がいらっしゃいます。
勝てずに結局辞めた人、大きく勝ちながらある日全てを失った人、
現在もトレードで生計を立てている人、プロップトレーダーとして活躍する人、トレードで稼いだお金で事業を起こした人など。
今回は、その経験から、「勝ち続けるトレーダー」の共通項について書いてみます。
実際に間近で見聞きした事ですので、リアルであるかと思います。
- 生活において心と身体のバランスが取れている。執着が無い
- 相場に絶対はないと理解している
- トータルで勝てる自分なりのルールが構築できている
生活において心と身体のバランスが取れている

共通項の中で一番重要だと思う項目は
投資やトレードの技術ではなく、心と身体のバランスです。
投資は、勉強と経験を分析に活かし、冷静な判断を持って臨む事で良い結果が出ますが、
それは「心と身体が安定している」前提での話です。
感情に振らされる事により、築き上げてきた利益を減らしてしまう事は、人間なので多少は避けられない事だと思います。
その感情の振れ幅をできるだけ少ない状態に持っていく事が重要です。
勝ち続けるトレーダー、投資家を見ていて感じる事は、感情にあまりブレがありません。
彼らはさっさと損切ることができますし、相場の分析の際にあまり感情を持ち込みません。
さらに、揃って身なりや部屋が自然に整っています。
この心と身体のバランスについては、生活を整える事でかなり改善が見られると個人的には感じます。
よく寝ること、身体を動かすこと、部屋を綺麗にしておくこと(断捨離は非常に有効です)。
相場に絶対はないと理解している
相場に絶対はないと心から理解している事がトレーダー、投資家としての勝敗を分けます。
大切なのは相場に対してニュートラルでいる事で、良い材料が出れば上げるし、悪い材料が出れば下げるし、
何も材料が無くても一方的に動くこともある、そのようなものだ、と捉える事が大切かと思います。
熱心な勉強家の方に実は多かったのですが…(もちろん勉強は大切で、努力も大切です)
もしくは「教科書にこう書いてあるから、絶対にこう動く」などという思い込みを持たれてしまう場合があります。また、ずっと勝ち続けて億近くを稼ぎ、かなり自信のあった方がいらっしゃいましたが、
その自信が仇になってしまったのか、ある日無理な取引をして殆どを失ってしまいました。
自分の分析に執着しすぎると、それが間違っていた場合に、損失がどんどん広がります。
トータルで勝てる自分なりのルールが構築できている

ようやく技術的な話ですが、優先度的には最後です。
勝ちつづける人は、
トータルで勝てるであろう自分なりのルールが構築できています。
トータルの勝率で、例えば6割は出せるような(もしくは利益が出るような)ルールを構築する事が必要です。
ルール自体が、実は成果を出せる内容で無いか、ルールは一見良いが、それ以前に相場の見方に関して基本的な考え方のミスをしている場合があります。振り返って考えても、何が悪いのかわからない、ルールの構築ができない場合。おすすめなのは誰か先生についてしまうか、尊敬するトレーダー・投資家の方(及び取引ルールを公開している方)のコピーをしてしまうのが早いです。勝ち続けている人は、概ね皆さん師匠についた経験があるようです。自分でバックテストをしながらルール構築しても良いのですが、できない場合は教えてもらう方がスピードが早いです。
書籍で学ぶよりも、直接(もしくは動画でも)教わった方が得られる情報は数倍にもなるからですね。
勝ち続ける投資家、トレーダーの共通項まとめ
最後に要点をまとめると、
「心と身体のバランスを保ち、不確定な相場において
常に期待値の高い方向へ取引することで、トータルで勝てることを知っている」
ということになります。
勉強量や経験値、バックテストの量が全てというわけでは無いのですね。
技術や経験値は数年すれば誰しも同じレベルになるので、それよりも重要なことがあるということです。
ワクワクしながら、いつもまっさらな感情で相場を愛したいものだ…と思います。