投資家のたまのご褒美の時間として、また英気を養う場としてふさわしい日本旅館
今回おすすめするのは箱根「円かの杜」(まどかのもり)
株式会社強羅花扇が箱根に展開する3つの高級旅館の内の1つです。
早速トリップしてみましょう。
音のしない静かな宿
この旅館で最も印象深いのは、足を踏み入れた瞬間から「静寂が訪れる」ということ。
全館畳敷きの床は踏みしめても音がせず、おもてなしは丁寧だが上品、ラウンジのソファも離れているため客同士の会話も聞こえにくい。
都会の慌ただしさや騒音から隔離された気分になる。
木の感触が優しいソファに腰を下ろし、良い香りの珈琲や抹茶、ビールなど好みの飲み物でもてなされる。

客室は全部で20。優美な曲線の木製家具が置かれ、柔らかで落ち着いた雰囲気の室内。
立派な一枚板のテーブルは、こもって作業をするにも向いていそう。(Wi-Fiあり)
夜はここで食事をすることもできる。何にも邪魔されない自分だけの隠れ家のようだ。
源泉掛け流しの室内露天風呂
全ての部屋には露天風呂がしつらえられている。
大浴場は温泉でも室内露天風呂は水道水や地下水という旅館は多いが、この旅館は室内露天風呂も温泉。
肌にすいつくようなまろやかな湯質。ベッドルームから直行で、すきな時にすきなだけ入っていい。

夜はガラリと姿を替える。静けさとエロティックさと
ただでさえ静かな館内が、夜は一層ひっそりと。照明が落とされた中で館内のあちこちに明かりが灯る。
格子の襖が一瞬遊郭を想像させる。脳裏に、宴会の華やいだ声が聞こえてくるよう。

食事は個室の食事処で(部屋でいただくこともできる。)個室では他の客の声が聞こえてくることも少なく、
静かに繊細な懐石料理を楽しむ。メインは飛騨牛。


地下1階の奥に何やら秘密めいた空間が…。蔵を思わせるムードのあるバーだ。
利用客は少な目なので、おひとりでもゆっくりとくつろげる。

室内の露天風呂のライティングは、間接照明だけ。襖から漏れる光が妙にエロティックだ。

もてなしの心は丸く、しずかに

朝が来れば、妖しさは身を潜め、美しい光が格子の隙間から溢れる。
中居さんの静かな笑顔と挨拶から1日が始まる。
“円”はすなわち“縁” 円か(まどか)の杜とは、人と人との縁を繋ぐという意味なのだそうだ。
時に怖いほど静かに、ひっそりと。穏やかで上品なもてなしが心をまるくする。
日常をリセットしたい時や、誰かとこもるのにぴったりな不思議な宿でした。

※本文中の画像は宿泊時に許可を得て当方で撮影・掲載をしております。
円かの杜
〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-862
https://gorahanaougi.com/madokanomori/