金地金(ゴールドバー)購入ポイント 品質から手数料まで

ゴールドバー01

金の現物(金地金/インゴット)を購入しようと思う方に、金地金の選び方、税金のことなどをわかりやすく解説しました。
実際の購入レポートもありますので、購入の流れをイメージしやすくなっています。

2017年時点の記事です。

金購入時に重要視すべきは品質

金地金購入時に最も配慮すべきは「品質」です。理由は売却時に品質による値下がりを避けるためです。

購入時と同会社での売却は、店頭買取価格がそのまま適用され問題ありませんが、
購入時と異なる会社で売却する場合は、品質により値下りが発生する可能性があります。

あらゆる状況に備えて、多くの会社で同様に取引ができる、世界中で品質が認められた会社での金地金購入が最も安全な選択です。
下記事項が判断材料となります。

ロンドン貴金属市場協会(LBMA公認のグッド・デリバリー・バー
社団法人 日本金地金流通協会の正会員
TOCOM(東京商品取引所)の受渡供用品 (うけわたしきょうようひん )に指定

現在、この3つを満たす会社で、
個人向けに金地金販売を行う日本の会社は主に下記4社です。

三菱マテリアル(鉱山会社 精錬会社)
田中貴金属工業(地金商)
徳力本店(地金商)
石福金属興行(地金商)

売買時の手数料は各社により異なる

500g以下の金地金の購入時と売却時には一般的に手数料がかかります。

金の店頭小売価または店頭買取価格(消費税込み)+手数料(消費税込み)=金地金の代金

例えば100gでは、手数料は各社により5,400円~16,200円と幅がありますので、店頭価格と併せて購入前に会社サイトをチェックしましょう。

例外として、貴金属リサイクルの総合メーカー「日本マテリアル」が2015年に100gの金地金の手数料ゼロを実現しました。
LBMAの認定を取得している会社ですが、日本金地金流通協会の会員ではなく、またTOCOMの指定もないため、他店で日本マテリアルの金を売却する場合は値下がりがみられます。(例 徳力本店で1gあたり54円の値引)
(勿論日本マテリアルの金を同店舗で売却する場合は、提示買取価格で売却できますし、品質が悪いということではありません。今後さらなる信頼度の獲得が期待されます。)

手数料はマイナス面でもありますが、同時に安心材料にもなります。目的やバランスを考えて金地金を購入する会社を選びましょう。

実際の購入レポート

それでは実際に金購入の手順です。
税金や、税務署の支払調書などにも触れていきます。

東京、大阪、甲府に店舗を持つ徳力本店に出向きました。
江戸時代から続く歴史ある会社で、地金の刻印のデザインが美しく、手数料が控えめという利点があります。

徳力本店

徳力本店 地金店舗

・購入時には本人確認書類を提示する場合も

1回の取引が200万円を越える場合は本人確認書類の提示が法律で義務付けられています。
200万円以下の取引でも身分証提示が必要な会社もあり。要確認)
「犯罪による収益の移転防止に関する法律」の趣旨に沿ったものです。何もなければ購入履歴を開示されることはありません。

本人確認書類

必要な書類は、事前に各会社のサイトでチェックをしよう。

・金には固有のインゴットナンバーが

金地金を専用のケースに入れて手渡してくれます。(写真には写っておりません)表面には
会社のマーク(ロンドン地金市場協会公認マーク)、品位、重量、インゴットナンバーが刻印されています。

ゴールドバー03

・計算書が発行される

購入日時、氏名、品名と重量、インゴットナンバー、購入代金が記載された計算書が発行されます。
計算書は、購入時の代金(売却益の計算をする際に必要)、名義を証明する大切なものです。

計算書

売却時の税金は? また贈与・相続税は?

・売却益50万円までは税金が発生しない

金地金や金貨の売却時に、売却益が発生した場合は、その取引の状況に応じて「譲渡所得」「雑所得」「事業所得」いずれかとして扱われます。

保有していた金地金を売却して得た利益は「譲渡益」となり(利益を目的にした頻繁な売買を除く)、年間50万円までの特別控除枠があります。50万円以上利益が出た分に関しては、譲渡所得となり、総合課税の対象となります。

また、5年以上保有すると、譲渡所得の1/2が課税の対象となります。

税金に関しては、国税庁と、三菱マテリアルWebサイトの「よくある質問」に詳細がまとめられていますので、ご参照ください。
(参照:金地金を売った時の税金/国税庁)(参照:利益が発生した時の税金は?/三菱マテリアル

・贈与、相続税は金銭と同じように発生

金銭と同じように、金地金等も贈与税・相続税の対象となります。
(参照:相続税の早見表・贈与税の早見表/三菱マテリアル

金地金は持っている間に固定資産税がかかることはありません。

贈与の場合は、年間110万までの非課税枠がありますので、110万円以下の金地金は無税で贈与が可能で、分けやすいといった
利点があります。

・売却金額が200万円を超えると税務署へ支払調書が提出される

2012年より、200万円以上の金地金等を売却した場合は、各会社より、所轄の税務署へ支払調書の提出が義務付けられました。
譲渡所得の深刻漏れを防ぐためです。

支払調書には、住所や氏名、マイナンバー、支払金額等が記載され、税務当局で把握ができます。
高額な金の売却を行なった場合、また購入時と売却時で名義が違う場合などにチェックが入る可能性があります。

以上、税金の話からわかるように、100g200gなどの小さなサイズの金地金は、売却時や贈与時などに、税金がかからないケースが想定されるといったメリットがあるわけです。

より確実な情報は税務署または税理士にお問い合わせください。

金地金購入のポイントまとめ

最後に、購入時の大事なポイントをまとめておきます。

・売却時に値下がりしないよう、世界中で品質が保証されている店舗の金地金を購入することが安全な選択。

購入時に発行される「計算書」は大事な書類。購入時の代金や(売却益の計算をする際に必要)、名義の証明書となる。

500g以下の金地金売買時には手数料がかかる。店舗により手数料は5,400円~16,200円と幅があるので購入前に各店舗のサイトで比較しよう。

・金地金を売却して得た利益は「譲渡益」となり(利益を目的にした頻繁な売買を除く)、年間50万円までの特別控除枠がある。50万円以上利益が出た分に関しては、譲渡所得となり、総合課税の対象となります。

・金銭と同じように、金地金等も贈与税・相続税の対象となる。
贈与の場合は、年間110万までの非課税枠があるので、110万円以下の金地金は無税で贈与が可能。

ポイントを抑えて、上手に金のブランドや、サイズを選びたいですね。

出典
国税庁Webサイト
三菱マテリアル株式会社 ゴールドパークWebサイト
・池水雄一『金投資の新しい教科書』日本経済新聞出版社社


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA