箱根「強羅花壇」のおもてなしに学ぶ、優れた投資家へのヒント

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明治、大正期には政財界人や文人の別荘地として栄えた強羅温泉。
箱根湯本から登山鉄道で中腹まで登り、強羅駅に到着してすぐ、
磨き込まれた車と共に袴姿の男性が笑顔で出迎えてくれます。

箱根・強羅随一の旅館、「強羅花壇」の旅はここから始まります。
海外からの賓客からも高い評価を得ている旅館から、真の「おもてなし」とは何かを読み解きます。
そして、「おもてなし」の祖、千利休や、禅の世界観から投資家として多くの
インスピレーションやヒントを得てみましょう。

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強羅花壇を訪れて非常に感動するのは、ほかでもない「挨拶」そのものです。
旧閑院宮別邸のエントランスをくぐり抜けてから、客人はずっと、心のこもった挨拶を受ける事になります。

すれ違う際に、必ず立ち止まり、顔を見て挨拶をする。

人を歓待する心「おもてなし」は茶道の匠、千利休の教えの中に学ぶことができます。
それは、高級なもので飾り立てることではない、思い遣りを持ち、相手を心から歓迎するといった
考えから生まれるごく自然で当たり前のふるまいを指すのです。

客室にはそれぞれ露天風呂が設置され、しかも“いつでもどうぞ”と既に湯をたたえています。

いたるところに花が飾られています、まるで野に咲いているそのままのように、自然に。
客室も含め、本館には約300カ所に生け花が飾られているそうです。その手間たるや、想像に難くありません。
オープン当初よりリピーターが絶えず、勢いの衰えない秘密を垣間見た気がします。

『投資家へのヒント』
もし、あなたがお金持ちになりたいのなら、お金の使い方についても考えてみましょう、

思い遣りと共にお金を社会に還元できる人に、自然と多くの富がやってきます。
かのウォーレン・バフェットも、ジョージ・ソロスも、投資家であると共に、慈善活動家であることでも有名です。

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お品書の封を紐解くその瞬間から、胸が高鳴ります。懐石料理には、日本料理の長い伝統が反映されています。
小さな器に綺麗に盛られた料理のそれぞれに、味、香り、舌触り、温度、彩りの調和が求められます。
懐石料理は、それ自体が旅のようです。少しづつ運ばれてくる料理に出逢い、発見があり、深く記憶に刻まれて行く旅。

朝食にも驚きを隠せません。炭で炙られたのりの風味が漂う中、卓上狭しと素材を活かした
暖かい料理が山のように並べられています。全身が満たされる朝です。

『投資家へのヒント』
私たちの身体は、口にした物からできています。できるだけ自然の物で、季節の食材を多く摂りましょう。

たまには、丁寧に調理されていたり、見た目にも美しい食事を意識して愉しむことで全身が幸せで充たされ、
強いエネルギーが生み出されます。

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フロアの床はまるで鏡のように磨かれています。その上を歩くだけで、しゃんとした気分になるのはなぜでしょうか。
部屋の中にも塵を見つけることはできません。綺麗な木の床を踏む感触が心地よいのは、
適温の床暖房のせいでもあります。
そういえば、小雪が舞う中、旅館に足を踏み入れた瞬間から少しも冷えを感じた事がありません。
千利休の教え「夏は涼しく冬暖かに」が実践されています。

『投資家へのヒント』
まず清潔で整頓されていること。4000年の歴史を持つ学問である中国の風水に於いても、
清浄な空間が全ての基礎となっています。
整然とした生活を送るために、本当に必要で上質な物以外は持たないという、
ミニマムな生活を選択することも良い事です。
Apple
の創業者スティーブ・ジョブズは生前、毎日同じスタイルの服装をしていました。
実は世界の偉大な人物には同様のケースがよくみられます。選択の数を減らすことで必要な事に注力でき、
常にベストなコンディションを保てるという優れた発想です。

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館内は、どこも白檀(びゃくだん)のような香りが柔らかく漂い、まどろむような安らぎの空間を演出しています。
香りは脳の深いところで記憶と繋がっていて、旅が終わっても、白檀の香りをかげば、
いつでも記憶を呼び覚ます事ができます。美しい廊下を渡る時の気持ち、深夜に考えたこと。

『投資家へのヒント』
香りも大切な要素です。脳をリラックスさせ、正常な判断を下すための思考に導いてくれます。

部屋に置くなら落ち着いた香調のものを。
日本のお香なら、白檀(びゃくだん)、柚子(ユズ)、ひのきなど懐かしくなる香りが揃っています。

ハーブから抽出されたアロマオイルならラベンダーやカモミールを始め多くの種類があり、
気分を明るくする、リラックスする、イライラを鎮めるなど、まるで薬のように効用ごとに選んで使うことができます。

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露天風呂は絶対に味わうべきものの一つです。静寂の中、湯に身体を沈めれば、
自然と一体になったような深い安らぎに包まれます。
屋根はありません。雪や雨が降れば、和傘をさして湯に浸かります。雪や雨もまた、自然の一部です。

灯りのなかに、湯けむりが生まれては、空に吸い込まれて消えて行きます。
古来から、同じ景色を目にしたであろう人々は、この世の儚さを湯けむりにたとえ、己の決意を固めたことでしょう。

『投資家へのヒント』
「此の身は脆きこと泡沫(ほうまつ)の如し、吾が命の假(かり)なること夢幻の如し」とは

空海(平安時代初期に真言宗を広めた僧侶、弘法大師)の言葉。
私達の一生はとても短いものです。怠惰に過ごせは泡のように消滅して何も残りませんが、
懸命に何かを努力すれば、肉体は消えてしまっても、世の中に変化のひとしずくをもたらします。
そのしずくは後に大きな波紋を広げるでしょう。
それにはまず信念を持つこと、どのように生きるかを決めることから始まります。

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「強羅花壇」建築で最も特徴的なのは、柱を多用した回廊。ひんやりとした内側の世界に、
外から差す光と影が折り重なります。
左右対称の日本の美、果てのない繰り返し。深夜の回廊に、宇宙を感じることができます。

禅の教えでは自他を区別せず思いやる心を説きます。
宇宙は果てなく無制限で、私たちは一つの宇宙を構成する欠片に過ぎないのです。

『投資家へのヒント』
「投資は禅の修行と似ている」と仰ったあるお坊さんがいます。

世界の著名な投資家でさえも、自らを過信して自己中心的に振る舞えば、一夜の内に全てを失います。
決して驕(おご)らず、相場の法則を大切にし、欲の無い気持ちで取組めばこそ、それに見合う形で
報酬を受け取ることができるでしょう。

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参考文献:ブリュノ・モワレ『OMOTENASHI

本文中の画像は宿泊時に許可を得て当方で撮影・掲載をしております。

gora_web強羅花壇
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
TEL 0460-82-3331
www.gorakadan.com


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