強羅花壇は専用露天風呂のある客室や、本格的な懐石料理などが有名ですが、意外にも口コミでは「料理が料金に見合っていない」「料理が残念すぎる」という評価が目につきます。真実はどうでしょうか。実際に泊まった感想としては「料金に見合っていない」「残念な料理」とは思いません。
今回夏に訪れましたので、懐石のお料理を紹介していきます。強羅花壇の料理が気になり宿泊に悩んでいる方は是非参考にされてください。
強羅花壇について
現在の女将が長年に渡り世界中のホテルを巡り、様々な発想を取り入れて生み出された旅館であるそうです。


寄り添うような暖かさと心地よさを感じられます。強羅花壇に「毎月」一人で泊まるお客さんもいらっしゃるそうですが、納得です。

(露天風呂付きのスイートルームがよりおすすめです)
強羅花壇の懐石料理
本題の懐石料理を紹介します。宿泊検討時の参考にしていただけたら幸いです。
1泊目

雪見酒を連想させる日本酒に期待が高まります。
〈1品目:先附(さきづけ)〉
先附:最初に出てくる、突き出しに当たる料理
毛蟹と若布(わかめ)の生姜酢

八寸:海の物、山の物の肴の盛り合わせ
青竹の中に蛸の小豆寄せ、枝豆チーズ焼き、山桃蜜煮、いんげん胡麻あえ、海老キャビア、酢取りみょうが、太刀魚レモンあえ、厚焼き卵

腕:口の中をさっぱりとさせて、箸をお洗いくださいという意味合いがある
冬瓜(とうがん)のすり流し、ごぼう豆腐とうなぎの白蒸し

〈4品目:お造り〉
季節の三種盛り。くえ、中トロ、アオリイカ。あしらい一式(金魚草、穂ジソ、紅タデ)

〈5品目:焼き物〉
焼き物:旬の魚を使用した焼き魚や肉料理のこと
鮎の炭火焼をタデ酢で。はじかみ添え。

〈6品目:炊き合わせ〉
炊き合わせ:旬の野菜などの煮物のこと
鱧(はも)のオランダ煮、絹皮なす、里芋

〈7品目:進肴(すすめざかな)〉
進肴:酒を勧めるための肴。強肴(しいざかな)と同じ意味合いを持つ
和牛ひれ葛打ち焼き、かぼちゃ、モロッコいんげん、ホースラディッシュ添え

〈8品目:御飯、香の物(こうのもの)、止椀(とめわん)〉
香の物:漬物のこと
とうもろこしご飯、赤味噌仕立てのお椀、香の物盛り合わせ

〈9品目:水菓子〉
水菓子:果物、アイス、シャーベットなど
スイカのゼリー、オレンジピール添え
2泊目
〈1品目:先附(さきづけ)〉
殻うに、山葵(わさび)と割り醤油で

〈2品目:八寸(はっすん)〉
海雲(もずく)、わかめ酢、アスパラ黄身辛子、無花果(いちじく)胡麻クリームかけ、車海老芝煮、新蓮根寿司、酢取りみょうが、旨煮盛り合わせ

〈3品目:椀〉
オクラのすり流し

〈4品目:お造り〉
白身魚の薄造り

〈5品目:焼き物〉
夏鴨の塩焼き、白ねぎとすだちを添えて
〈6品目:炊き合わせ〉※撮影を忘れてしまいました
海老つくね、冬瓜(とうがん)、かぼちゃ
〈7品目:進肴(しいざかな)〉
太刀魚野菜巻き、さつまいも、細いんげん、アスパラ

〈8品目:御飯、香の物(こうのもの)、止椀(とめわん)〉
湯葉ご飯、赤味噌仕立てのお椀、香の物盛り合わせ

〈9品目:水菓子〉
白桃ゼリー寄せ、生クリーム添え
「日本の食器の美しさも楽しむ」など、懐石料理の本質的な部分で考えられているように思います。
「料理が料金に見合っていない」口コミは、もしかすると、宿泊料金を料理のみに反映した場合の感覚で書かれたものではと思いました。(勿論、料理が冷めていたとか、接客がたまたま良くなかった、などの方も少数ですが口コミが見受けられ、そちらは当然主張されるべきだと思います。)
載せきれませんでしたが、実は「朝食」も密かに感動的。洋食の場合はふわふわの温かな3種類のパンに、たっぷりのジャムやはちみつ、各種ソースが用意され、温かなコーンスープにトマト丸ごとのサラダ、目玉焼き…と心から幸せになります。
以上で強羅花壇の食事をメインとした紹介は終わりです。本当におすすすめの旅館ですので、よろしければ宿泊の参考にされてみてください。
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※本文中の画像は宿泊時に許可を得て当方で撮影・掲載をしております。
強羅花壇
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
TEL 0460-82-3331
www.gorakadan.com